昨日は女神・地球の母性のことをかいたのですが、昨年の3月私はその反対の父・父性について感動したことがありました。
実は私は生まれてすぐに両親が別れ、父と生活をしたことがありません。ありがたいことに近くに祖父母がいたこと、隣にいとこがいたこともあって、ノー天気な私は楽天的に育ったのです。
だから家族の中の父親、子供にとっての父親というのは、ドラマやまわりをみて客観的にしか分からないのかも知れません・・・
そんな私がある1枚の絵(陶彩画)に衝撃を受けたのです。「オーヴ」というその絵の前で私は動けなくなってしまいました。 抽象的な絵の中心に洞窟のような神秘的な場所、女神のような方と新しく生まれ出ようとしている
いのち… それを周りで見守っているたくさんの存在… そんな風に私はその絵を通して感じていました。
ところが存在たちの一番上の方に一人とてつもない存在感を感じる方がいるのです。そのすべてを冷静に見つめ見守っているのです。神様?、いや違う・・・、何?
見ていると涙があふれてくる・・・ 私の中で衝撃がはしる… 父?神?何かは分からないけれど私はこの時、お父さんってすごいんだ~と、とてもとても感動しました。
静かに冷静に寛大な意識で見守っているお父さん・・・ 家族の中で太陽のようなお母さんの存在って大きいけれど、母の愛って大きいけれど、その愛をも包んでいる
父の大きな愛・・・ その大きな父の愛の中で生かされている母の愛は、父の愛があってこそなんだ・・・と、深く深く私にはそう思えたのです。 感動しました…
数日後、73才のお祝いを迎える父に私は手紙を書きました。 「お父さんが父親でよかったかどうかは一緒に生活をしていないので、正直よくわからない… でも私に‘いのち’を、‘生’をくれたことはとても感謝しています。ありがとう~ 私は生まれてきてよかった…」と・・・
後日父は「手紙ありがとう~ 嬉しかったよ…」と言ってくれました。父の中の育ててあげられなかったという傷が癒されればと思います・・・ そしてきっと私も何かが癒されたのだと・・・
こんな機会をくださった「オーヴ」の絵に心から感謝しています… ありがとうございます… (^^)
PS. 下絵を描くことなく染料と炎にすべてをゆだねて生まれた中の1枚 「オーヴ」 この絵をご覧になりたい方はこちらからどうぞ!(^^)/「
オーヴ」 (来年3月沖縄で個展の予定だそうです!)